2011年6月25日土曜日

2011年4月〜6月に読んだ本。

震災後、通勤電車の中でよく本を読むようになった。読んだ後、短い感想をtwitterでつぶやいていたが、3ヶ月分たまったので、5段階評価もつけてまとめてみた。

読んだ本は、単行本2冊、新書4冊、文庫3冊の計9冊。3・11の影響でジャンルは災害関係、原子力関係のものばかりだった。


2011/04/23 読了 山村武彦『人は皆「自分だけは死なない」と思っている』宝島社
評価:☆☆☆☆☆

3・11後、職場の先輩(神戸出身)が「何があっても自分だけは死なない気がしますね。」とのたまったけれど、本書によれば「楽観的な願望に基づいた根拠のないもの」だそうだ。


2011/05/22 読了 石黒耀『死都日本』講談社文庫
評価:☆☆☆☆☆

大衆の踊狂現象(伊勢神宮への集団参拝、現代では政権交代も含む現象?)の後、大地震や大噴火などが起きるらしいが、阪神淡路大震災も東日本大震災も見事にあてはまり驚き。


2011/05/29 読了 石黒耀『震災列島』講談社文庫
評価:☆☆☆☆

原発の爆発シーンは、まるでフクシマを見てきたかのよう。運転員たちが命がけでメルトダウンを防ぐなど、現実との違いも多々あるが。なお、昨秋書かれた文庫版あとがきでは、近いうちに日本は大震災に襲われるのでは、と予想されていた。ただ、『死都日本』が火山の話でほぼ埋め尽くされているのに比べ、『震災列島』は何がメインなのか不明瞭だった。ヤクザ、地震、原発、津波、テロ、等々盛りだくさん過ぎだった。


2011/06/03 読了 石黒耀『富士覚醒』講談社文庫
評価:☆☆☆

意外にも富士山は覚醒しても『死都日本』の霧島山よりずっと大人しかった。(霧島は世界規模。富士は県レベル。)これで石黒耀のクライシスノベル全て読了。やはり『死都日本』が一番災害の描写が上手く面白かった。


2011/06/09 読了 鎌田慧『日本の原発危険地帯』青志社
評価:☆☆☆☆☆

日本各地の原発地帯で何があったのか、知っているようで知らなかったことも多かった。筆者は「原発は民主主義の対極に存在する」と結論付けたが、各地で起こったことを総括すれば、まさにその通りとしか言えない。


2011/06/14 読了 大木聖子他『超巨大地震に迫る』NHK出版新書
評価:☆☆☆☆

様々なマグニチュードの種類の話など興味深かった。海溝型地震の長期評価では、四国の伊方原発も想定震源域の真上に建っているようだ。大地震の起きる確率は40%。だが、東南海、南海地震でも震度6強以上に襲われる。確率的には浜岡より危険か?


2011/06/16 読了 奥山俊宏『ルポ東京電力原発危機1カ月』朝日新書
評価:☆☆☆

当時、TVで見た記者会見のやりとりが脳裏に蘇ってきた。計画停電。暖房需要で供給が足りないとか、あの頃はまだ寒い季節だったのだなあ。事態は一向に収束していないけれど、日本は終了しそうだ。


2011/06/20 読了 水野倫之・山崎淑行他『福島第一原発事故と放射線』NHK出版新書
評価:☆☆☆☆

「原発という危険なおもちゃを私たちに扱えるのか?」など、民放のニュース番組解説者だったら言えそうにない台詞を言えるのはNHK解説委員だからこそかも。


2011/06/22 読了 小出裕章『原発のウソ』扶桑社新書
評価:☆☆☆☆☆

京大の小出先生の名は3・11後に知り、著書を読んでみたいと思ったものの書名の三流っぽさに負け、ずっと読まずにいた。読んでみるとNHKの新書より親切な記述で問題の構造もわかりやすい。早く読めば良かった。

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